kazz の数学旅行記

数学の話題を中心に, 日々の知的活動の旅路を紹介します.

ブルバキ 多様体のノート更新

ブルバキ 多様体のノートを更新しました。

 

微分多様体の基礎 1

 

です。まだまだ途中ですが、定期的に、話題を提供していきます。

 

微分積分の順序が交換できるかどうかは、

 

エレメンタリーな問題で、

 

L. Schwartz の解析学にも、その定式化があります。

 

このノートの 21.1, 21.2 では、その定式化を、フレッシェ微分の範囲でしております。

 

特に、L. Schwartz 解析学では、積分と高階微分の交換可能性についての

 

定式化が不十分なため、今回、このノートで、定式化を試みました。

 

証明の方法はいくつかあるとは思いますが、

 

このノートでは、高階階差の収束から高階微分の存在を保証する定理 (定理 19.4.1)

 

を使いました。

 

 

ちなみに、スカラー体は、R 又は C です。積分を考えるため、

 

一般の非離散な付値体ではうまくいかないでしょう。

 

 

 

文責: Dr. 加藤木 一好