kazz の数学旅行記

数学の話題を中心に, 日々の知的活動の旅路を紹介します.

2020-01-01から1年間の記事一覧

定礎な関係のノイマン級数

今回の数学エッセーでは, 定礎な関係のノイマン級数は再び定礎であるという定理を, ZF 内で証明します. E を 集合, R を E 上の定礎な二項関係, S を R から定まるノイマン級数とする. つまり, S は E 上の 2項関係で, xSy は, E のある有限列 x_0, … , x_n …

数理論理学入門 pdf 更新

数理論理学入門 pdf 更新しました。表の位置がおかしかったので、訂正しただけですが。

一番ダメな勉強法

この世で一番ダメな勉強法はと言うと、 暗記そのものが目的となっている勉強です。 学問の勉強は、その学問の仕組みを理解しなくてはなりません。 暗記しなくちゃ、と思っている人は、 『暗記』というものから、離れた方がいいですね。

直交座標と極座標

仕事に役立てることを想定して、 私は現在、幾何公差の勉強もしています。 アマゾンで一冊本を購入して読んでいます。 その中で、幾何公差の許容域と言うのがあって、 二つの方式で表現できるとのこと。 つまり、直交座標系と極座標系。 懐かしいですね、物…

520 の日

今日は、中国では恋人同士の記念日です。 プチ・バレンタインデーのような感じです。 以下は、we chat のタイムラインへの、彼女の投稿。 520 中国語では、520 の発音が、I love you に似ているため、 5/20 が恋人同士の記念日となります。 そのほかにも、旧…

正則関数についての初歩

ある掲示板で, 次のような疑問を見かけました: 『C を複素数体, f: C → C を, f(z) = |z|^2 で定義すると, f は原点で Cauchy-Riemman の方程式を満たしているから, f は原点で正則と言えるのではないですか?』 いいえ, 正則関数というのは, 定義域全体で Ca…

ブルバキ多様体の補足ノート Chapter 1, 2

微分多様体の基礎 1 ファイルを更新しました. ブルバキ多様体の第1, 2章の完全な証明がついています. (第1, 2章の定式化は, これで完了です.) 第1, 2章のレベルならば, 私でも完全な証明をつけられますが, 第 3章以降は, そうは行かなくなるでしょう.

Mac 復帰

昨日, Mac が修理から戻ってきました. Mac はやはり, 使いやすいです. 今回の修理は, ディスプレイの傷の修理でした. 結局は, ディスプレイを交換するしかなかったようです. 予備に PC を購入するとしたら, Mac Book Pro / Air の安いやつがいいかもしれませ…

LaTeX

予備の PC に LaTeX をインストールするのは、あきらめました。 PC がすごく性能が悪く、texwork を手順通りに設定しても、 ファイルがコンパイルされないからです。 だからウィンドウズはダメなんです。 Mac が返ってくるまで待ちます。

LaTeX インストール中

今、LaTeX を windows パソコンにインストール中です。 Mac を修理に出すので、その間の作業を、予備に買っておいた、windowsで行います。

弱微分可能関数の基本定理

ブルバキ多様体補足ノート、 微分多様体の基礎 1 更新しました。 今回の更新は、第 23 章です。 重要な定理の証明があります。 定理 r を 0 以上の整数, K = R, or C, E を K ノルム空間, U を E の開集合, F を点列完備な分離多ノルム空間, f : U → F を写…

勇気

自分だけは安全な場所にいて動かず、相手にだけは動いてリスクを冒してもらおうとする態度。 又は、他人の責任でしか動けない、という態度。 最も勇気のない、ヘタレた態度だと思います。 この種の人間のこの種の態度は、僕には、すぐにわかります。

微分と積分の交換可能性, L^p_F に値を取る関数の微分

ブルバキ 多様体 section 2, 補足ノートを更新しました. 微分多様体の基礎 1 今回の更新は, pdf の第21章 です. 微分と積分の交換可能性についての定式化のみならず, F をバナッハ空間, 1 ≦ p < ∞ とする時の, L^p_F に値を取る関数の微分についても論じてい…

人の気持ち

人の気持ちというのは、すごく難しいです。 私自身、ロボットみたいなところがあって、 なかなか人の気持ちがわからないところがあります。 それでも、恋人がいるというのは、彼女の方も、 そういう、変わった人間なのだろうか、と、 今にして思います。

ブルバキ 多様体のノート更新

ブルバキ 多様体のノートを更新しました。 微分多様体の基礎 1 です。まだまだ途中ですが、定期的に、話題を提供していきます。 微分と積分の順序が交換できるかどうかは、 エレメンタリーな問題で、 L. Schwartz の解析学にも、その定式化があります。 この…

数学的帰納法による証明の記述の仕方について

ある方が、数学的帰納法の記述の仕方について、 すごく悩んだことがあると、呟いておりました。 『a+b に関する帰納法で証明する。 n = a+b と置き, a+b が n よりも小さい場合には成り立っていると仮定して, ・・・』 と言う下りが、悩みの元だったそうだ。…

数学の定理のコード番号による管理について。

某掲示板で、次のようなご意見を伺ったことがあります。 『数学の定理も、数字・番号で管理すれば、便利ではないですか? 例えば、「ピタゴラスの定理により」という文面は、 「定理 A-1786 により」とすれば、読む側にとって便利だと思うのですが。』 はっ…

勉強のための時間

昨日、偉い人との面談で、 『空いた時間に○○の勉強をしています。』 とお話ししたら、 『空いた時間ではダメで、時間を作って勉強しなくてはダメだ。』 と言われました。 言い方がまずかったらしい。 私のいう勉強のための『空いた時間』というのは、『意図…

頭を使う仕事

今の仕事は入社半年を経過しました。 基本的に頭を使う仕事ですが、半年間やってきて、つくづく思うこと。 頭を使っているときに上司からどやしつけられると、 私は恐ろしくなってしまって、何も考えられなくなってしまうということです。 『恐ろしさに我慢…

命題論理に必要な公理シェーマと推論規則の数

今回は論理学について、比較的シンプルな話題です。 命題論理に必要な公理シェーマと推論規則の数について、 少なければ少ないほどいい、という立場で論ずるならば、 最終的な回答は、旧ソ連の論理学者、ルカシュビッツによって与えられています。 つまり、 …

テイラーの定理の逆

数学ノートを更新しました。 微分多様体の基礎 1 今回のテーマは、テイラーの定理の逆です。 上記ノートの p.267, section 20.4 にて定式化されています. K を離散でない可換付値体, E を K ノルム空間, F を分離多ノルム空間, U を E の開集合, f: U → F 写…

数学ノートの公開サイト変更

今まで数学のノートを公開していた、Yahoo Box が、 今年の 9月ごろに新規公開の機能を停止することになりました。 従って、重要な数学ノートにつきましては、 今後は、research gate という研究者専用 SNS にて、公開していきます。 ただ、私の職業そのもの…

3点公式, 5点公式, 7点公式, ・・・ (2n+1)点公式

数値微分で有名な, 3点公式, 5点公式, 7点公式 を一般化した, (2n+1) 点公式 を定式化しました. 微分多様体の基礎1 上記ファイルの section 20.3 に記述しました. Df(a) = (c_1 (f(a+h) - f(a-h)) + ・・・+ c_n (f(a+nh) - f(a-nh)))/h - d D^{2n+1}f(a)h^{…

テイラーの公式

面粗さの勉強が終わったので, 微分法の定式化に取り掛かっております. pdf を更新しました. 微分多様体の基礎 1 今回の更新は, 定理 20.2.1 と, 系 20.2.2 の, テイラーの公式の, 漸近展開としての一意性の部分です. 定理: K を実または複素数体, E を K ノ…

好きなタイプ

男性というのは単純な生き物で、男性が言葉でいう好きなタイプの女性と 本能的に好きなタイプの女性は一致しています。 男はすごくわかりやすいです。 しかし、女性というのは複雑な生き物で、女性が言葉でいう好きなタイプの男性と、 本能的に好きなタイプ…

手順

私は、昔から、単純暗記というものが苦手です。 『些細なことでも写真機のように明白に覚えている』 という人が、羨ましくて仕方がありません。 それでも、学校の勉強はできた方です。 しかし、学校の勉強しかできません。 仕事でよく、『忘れる』ことがあり…

面粗さの勉強

1週間ほど前から、面粗さのパラメーターの勉強を自宅でやっていたのですが、 勉強は昨日の夜で終わりました。 結局、私の業務では、あそこまで細かい知識は必要ないのですが、 『面粗さ』と言う概念の全体像を掴みたかったのです。 数学的な内容については…

健康のために、運動をしよう!

私は健康のために、定期的に運動をしています。 運動とは以前話題にした武道のことですが、一人でやってます。 身長 176cm, 体重 60kg, 体脂肪率 9%台。 47歳としては、いいほうだと思いますが、 問題は、健康診断の時に、必ずと言っていいほど引っかかる、 …

有限の立場での自然数論

数学ノートを新しく作りました. 不完全性定理の pdf これは現在途中まで執筆中です. タイトルは不完全性定理となっておりますが, まだ, 不完全性定理の本題には入っておらず, 有限の立場での自然数論の定式化まで, 完了しております. pdf 本文では,『超数学…

今日の数学 20200126

今日は, 有限の立場での自然数論で, 素数冪について, 定式化をしていました. 素因数分解の存在と一意性を, 有限の立場での自然数論で, 定式化をするのが, 当面の目的です. 中期的な目標は, 第一不完全性定理の, 厳密な定式化です. が, きりのいいところで, …